20年超の長期投資なら株式100%の資産配分でも良い3つの根拠

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資産運用において、株式と債券の比率をどう設定すべきなのかは悩ましい問題です。

「年齢と同じ割合だけを債券に投資すると良い」なんていうアドバイスをよく耳にします。でも、結局のところ、最適な資産配分は資産状況やリスク許容度、性格、投資期間、収入・支出の過多、年齢などによって異なるので「この資産配分が良い」と断定することはできないでしょう。

ただ個人的には、私は株式100%の資産配分でも良いのではないかと考えています。その理由は2つあります。

  1. 20年以上先まで現金化する必要のないお金で投資をしているから。
  2. 過去における株式と債券の投資収益の研究結果から、20年超の長期投資において株式の優位性を信じても良いと思える根拠があるから

株式100%の資産配分でも良いと思える3つの根拠

①トータルリターンの比較

ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす」では、1801年から2003年までの間の「株、長期国債、短期国債、金、ドル」のインフレ調整後のトータルリターンを比較しています。

株式では、1801年に投資した1ドルが2003年末には購買力にして597,485ドルになります。凄まじい成長力ですね!一方で、長期国債では1,072ドルに過ぎません。短期国債で301ドル。ドル(現金)の場合はかなり悲惨で、インフレの影響を受けて0.07ドルにまで落ち込んでいます。

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さらに注目したいのは株式のトータルリターンの平均回帰性です。

株式の投資収益は単年単位ではばらつきが大きいですが、超長期的な視点で考えれば6.5%~7%程度レンジで推移していくようです。

以上で示されたのはあくまでも過去200年の結果。今後も同じようになる保証はどこにもありません。約200年間続いた株式の平均回帰性が今後も続くシナリオを信じるか?それとも何らかの大きな変化が起こるシナリオを信じるか?

何を信じるかによって資産運用の方針は変わっていきます。

私は、資本主義経済の崩壊でも起こらない限りは、株式の平均回帰性が維持される方が説得力があると思っています。自分にとって信じられるものを中心に据えて資産運用をすることは、暴落局面でも淡々と資産運用を続けるための精神的支柱にもなり得ます。

②インフレ調整後リターンの平均リスクの比較

株式投資は債券投資に比べて大きなリスクを背負ってるんだから、リターンが大きくなるのは当然でしょ!リスクも一緒に考慮しなきゃ意味がないよ!

そんな批判が聞こえてきそうなので、同じくジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす」では、インフレ調整後リターンの平均リスク(年率)を、株、長期国債、短期国債で比較してくれています。

一般的に「債券の方が株式よりもリスクが低い」とされていますが、実際のところはどうでしょうか?確かに10年以下の運用期間で比較すると、株式の方が長期国債・短期国債よりも高リスクになるが、20年以上の運用期間で比較すると、株式は長期国債・短期国債よりも低リスクになっている、というのが著者の主張です。

シーゲル教授の本は、通称赤本↑の方が人気が高いようですが、緑本↓の方も読みごたえがあります。

ちなみに私は赤本の方は自分で保有していますが、緑本の方は図書館で借りてリピート読みしています。

③保有年数による比較

バートン・マルキール教授の「ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理」では、株式の保有年数とリターンが債券を上回った割合を示しています。

株式のリターンが債券のリターンを上回った割合は、保有期間20年で91.3%、30年だと99.4%にもなります。

最適な資産配分は一人一人違うが一貫性は大事

私の場合は、投資期間やリスク許容度などをトータルで考えた時に株式中心の資産配分が一番しっくりきています。具体的には、e MAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のように、低コストで十分な分散性を備えたインデックスファンドを長期で保有するのが私の性に合っています。

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でも、これが万人にとって最良の資産配分であるとは限りません。

長期投資においては債券と比較して株式が優位な可能性が高そうです。あくまでも直近数百年の歴史では、です。感情面ではまた別の議論が必要になります。株式の激しい値動きに夜も不安になって眠れなくなるようなら、株式中心の資産配分をするべきではありませんし、結局は個人差があるということです。

最適な資産配分は資産状況やリスク許容度、性格、投資期間、収入・支出の過多、年齢などによって異なるので「この資産配分が良い」と断定することはできないでしょう。

例えば、5年後に子どもの大学進学が控えていて、その子どもの教育資金を5年間の期限付きで運用するような場合には、私でも株式中心のポートフォリオは組まないと思います。むしろ、短期国債や物価連動債を中心に、守りを重視して運用をすると思います。

最適な資産配分は一人一人違います。でも、一度じっくりと考えて資産配分を決めたのであれば、その資産配分を極力維持した方が資産運用に成功した、と思える確率は高まると思います。資産配分を短期間のうちに何回もいじくりまわせば、取引にかかる手数料がいたずらに増えていくだけでなく、税制上の不利も被ってしまうからです。

資産運用はくれぐれも余裕資金で行うのが肝心だと思います。

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この記事を書いた人
お福

30代主婦。家族5人暮らしで、毎日子育てに奮闘中です。教育のこと、投資のこと、節約のこと、暮らしのことについて記事を書いています。
夫婦で年間122万円の積立投資(つみたてNISA80万、iDeCo42万)を継続中です!

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