株価の下落をバーゲンセールと同じように喜ぶ気になれる不思議なお話

スポンサーリンク

株価の下落を喜んで受け入れる気になれる不思議なお話

バフェットからの手紙 第4版』に次のような面白いクイズが載っています。私は株価が大きく下落して、資産運用を辞めたいなと思った時には、このお話を思い出すようにしています。クイズは全部で3つの部分からできています。

牛肉の価格なら…

皆さんは生涯を通してハンバーガーを食べたいと考えましたが、ご自身では家畜を育てていません。さてこの場合、牛肉の価格は上がってほしいと思いますか、それとも下がってほしいと思いますか?

私なら当然、牛肉の価格は下がって欲しいと考えます。牛肉の価格が下がれば、これから購入するハンバーガーの価格も下がることが予想されるからです。

車の価格なら…

同じように、車を買おうと思うことはあっても自分が自動車メーカーではないという場合、価格は上がってほしいと思いますか、それとも下がってほしいと思いますか?

これも当然、車の価格が下がることを望みます。いつか車を買うときに、安く買える可能性が高まるからです。

株式市場なら…

さて、最後の問題です。みなさんがこの先5年間にわたって蓄えを増やしていくとします。あなたはその間株式市場は値上がりしてほしいと思うでしょうか、それとも値下がりしてほしいと思うでしょうか?多くの投資家がこの答えを間違います。今後は長い間株式を買い越すにもかかわらず、株価が上がれば喜び、株価が下がれば悲しむのです。つまり、これから買うことになる「ハンバーガー」の価格が上がったといって有頂天になっているわけです。

確かに説得力のあるお話ですね。牛肉や車の場合とは違って、株価の値下がりを喜ぶ気にはなれないから不思議です。それが人の心理というものなのでしょうか。一方で、資産運用は、本能に従って売り買いをするのではなく、あくまでも分析的かつ合理的に行うのが良いとされています。

このクイズは株価の下落局面はもちろん、上昇局面においても大事な教訓を私たちに教えてくれます。つまり、上昇局面では楽観的な雰囲気に流されて(有頂天になって)高値掴みをすることを、下落局面では悲観的な雰囲気に支配されて絶好のバーゲンセールを見逃すことを防いでくれるのです。

ウォーレン・バフェットのような偉大な投資家の思考に少しでも触れることで、資産運用を実りあるものにしていきたいですね。

バフェットからの手紙 第4版』は投資初心者にとっては多少難解なところもありますが、資産運用をするうえで大切な心構えや目からうろこが落ちるような考え方に触れられる良書です。

株価の下落を喜ぶには日ごろの準備が欠かせない

ここからは私の私見です。

先ほどのクイズでもっとも大事なのは「今後は長い間株式を買い越すにもかかわらず」という条件の部分だと私は考えています。

株価が大きく下落しバーゲンセールのような状況が訪れたとき、新たに買い増すための資金力と、誰もが投げ売りをするような絶望的な状況の中で買い越しを実行できるだけの精神力の両方が備わっていないのでは、株価の下落局面で株式を買い越すことは不可能です。

下落局面を真に喜び、いつか来る「バーゲンセール」を最大限に利用するためには、普段からの準備が欠かせないということです。

リーマン・ショックの直後に本格的な資産運用を始めた私は、果たしてそのような準備ができているのでしょうか?自問自答する日々ですが、実際に暴落が起こったときに買い増しを実行するのは案外難しい作業だと思っています。昔から「言うは易く行うは難し」と言いますしね。

下落局面でも機械的に買うための仕組みを作る

一方で、精神的な要因に左右されずに下落局面でも機械的に買い増すための仕組みもあります。

株価の下落局面においても機械的に株式を買いたい場合、定期的に給与収入が入ってくる若い世代であればドルコスト平均法による「長期・積立・分散」投資との相性は抜群です。

また、配当金の再投資を習慣づけることも、株価の下落時にも機械的に買い増すための仕組みとして有効です。

配当金再投資の威力については、バートン・マルキール教授の『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』「第3部第9章 金を見せろ(ショー・ミー・ザ・マネー)-配当とリターンと企業統治」を読むと、具体的なデータもつけて説明されているので腑に落ちるかもしれません。

【資産運用をした方が良い理由】物価上昇とお金の実質的価値の関係
物の値段は時代とともに変わる 物の値段は時代とともに変わっていきます。身近なところでは、自動販売機のジュースが100円だった時代もありましたが、今は130円ですし、ラーメンは数十年前には1杯数十円だったという話も聞きます。 総務省統...
タイトルとURLをコピーしました