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まとまった資金があればドルコスト平均法より一括投資がお勧めな理由

投資を学ぶ
お福
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退職金、相続、譲渡、ボーナスなどで手元にまとまった投資資金があるとします。その場合、皆さんは一括で投資しますか?それともドルコスト平均法を使って一定額ずつ数回に分けて投資しますか?

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一括投資VSドルコスト平均法!面白い研究結果を発見

一括投資VSドルコスト平均法。

ネット上でも度々議論になるこの話題について、Vanguard Research(バンガード・リサーチ)から、興味深い研究結果を発見しました。タイトルは「Invest now or temporarily hold your cash?」です。日本語では「今すぐに投資するか、あるいは一時的に現金を保有するか?」となるでしょうか。

結論から言います。

手元にまとまった投資資金がある場合…

  1. 歴史的、理論的な観点から、ドルコスト平均法よりも一括投資が有利。
  2. ドルコスト平均法は投資直後の値下がりで後悔しそうな性格の人には精神的なショックを和らげる安心材料にはなる。ただし、それと引き換えに投資収益が犠牲になる可能性が高いことは忘れてはならない。
  3. ドルコスト平均法を用いる場合、積立中はポートフォリオと理想の資産配分との間にギャップが生じる。したがって、ドルコスト平均法による積立をするなら1年以内の短期間で完了させた方が良い。

この報告書、英語で書かれています。英語が苦手な方のためのも、報告書の概要を簡単に日本語で紹介しようと思います。

歴史的には一括投資の勝ち、理論にも一致する

「一括投資」と「12ヶ月の積立期間をとったドルコスト平均法」の投資収益を比較します。比較条件は3つ↓

  • アメリカ、イギリス、オーストラリアの3ヶ国で比較
  • 伝統的な株式60:債券40の資産配分で比較
  • 1926年~2015年の間で12ヶ月間の比較期間を1ヶ月ずつずらして何回も抽出、比較

下の図は結果を抜粋したものです↓

どの国でも68%以上のケースで一括投資(Immediate、左側)がドルコスト平均法(Systematic、右側)を上回っています。

資産配分に関係なく一括投資が有利

資産配分を「株式100%(一番上)」、「株式50%:債券50%(真ん中)」、「債券100%(一番下)」にしても同様の結果です↓

リスクとリターンは表裏一体ですので、全資金をいち早くリスクにさらした一括投資の方がリターンが大きくなるのは当然のことでしょう。

相場による有利・不利

ちなみに、理論的には12ヶ月間の相場が「横ばい」あるいは「下落傾向」ならばドルコスト平均法が有利、「右肩上がり」なら一括投資が有利です。下の図にもそのことが表れています↓(左に行くほど相場が悪い、右に行くほど相場が良い、上に行くほどドルコスト平均法が有利、下に行くほど一括投資が有利)

それはそうとして、ここで問題になるのは、この先12ヶ月の相場傾向を正しく予測することはできるのか?ということです。

一般的にプロの投資家であっても相場を読むことは困難とされています。素人の個人投資家であればますます難しいはず。どうなるのか分からないならどちらにしろ確率の問題ですので、過去の教訓を生かして一括投資を選ぶのが合理的判断だといえそうです。

理論的・歴史的には一括投資が有利でも…感情的な面もおろそかにできない

理論的・歴史的には一括投資が有利だということが分かりました。

でもどうしても感情的になってしまうのが人間のサガですね。

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相場に一喜一憂して当初の投資計画を堅持することができなそうならば、ドルコスト平均法の力を借りて、淡々と、着実にリスク資産に資金を投じるのも良いかもしれません。

感情をコントロールできるか否か、短期的な値下がりに落ち込みそうかどうか、自分自身に問いかけてみて、不安ならドルコスト平均法の出番です。

まとまった資金がない場合はまた別の議論に

今回の記事で忘れてはならないのが「手元にまとまった資金があるなら」という前提の部分です。

まだまとまった資産がない、そしてこれから数十年かけて給与収入からコツコツと積立投資をしていく若い世代にこそドルコスト平均法が力強い味方となってくれるのではないかと思います。

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